ゴルフ人口は減り、若い世代は増えている:数字の読み方
全体は九一二万人まで減少。その一方で十代女性の練習場参加率は上昇。入口と継続の差がどこにあるか。
日本のゴルフ人口は長期的に減っています。二〇二四年のゴルフ人口はコースと練習場を合わせて九一二万人と推計され、二〇〇〇年の一三三二万人から四百万人以上減りました。ところが、その内訳を見ると別の動きが見えます。
減っているのは全体、増えているのは一部
二〇二四年のゴルフ場でのプレー人口は四八〇万人で、前年の五三〇万人から九・四パーセント減。練習場の参加人口は四五〇万人で、前年の五一〇万人から一一・八パーセント減となり、五〇〇万人を割り込みました。全国のゴルフ場利用者数も、二〇二五年三月時点で六八〇万人と、二〇二三年三月のピークから二年連続で減っています。
その一方で、若年層と女性の参加には別の動きがあります。練習場における十代女性の参加率は四・五パーセントと、三・四ポイントの大幅な増加を示しました。母数は小さいものの、方向は明確に逆です。
なぜ若い世代が入ってきているのか
三つの要因が重なっています。第一に、弾道計測システムを備えた練習場やシミュレーターが、クラブハウスを介さない入口になったこと。第二に、服装の自由度が上がり、ゴルフウェアがそのまま街着として成立するようになったこと。第三に、写真や動画で共有しやすいスポーツであることです。
いずれも競技の中身ではなく、入口の話です。日本のゴルフが変えたのは、ゲームではなく敷居でした。
それでも全体が減っている理由
入口が広がっても、続ける人が増えなければ総数は減ります。コースまでの距離、一日がかりの時間、そして費用。この三つは新しい層にとって依然として高い壁です。
その結果、練習場やシミュレーターには来るがコースには出ない層が積み上がっています。統計上の「ゴルフ人口」と「コースに出る人口」の差は、これから広がる可能性が高いといえます。
業界が試していること
ハーフラウンド、薄暮、1人予約、スループレー。いずれも「一日がかり」を崩す仕組みで、若い層を意識した設計です。ショートコースやパー3コースの再評価も同じ流れにあります。
これから始める人にとっての意味
中古クラブなら数万円、平日のショートコースなら数千円で始められます。金額の壁は以前より確実に低くなりました。
敷居が下がったいまは、始めるには良い時期です。練習場で数回試してから決められますし、道具は中古で十分に揃い、予約はスマートフォンで完結します。
逆に言えば、続けるかどうかを決めるのはコースデビューです。練習場だけで終わる人と、コースに出る人の分かれ目は、たいてい最初の一回の段取りにあります。
始めるならこの順で
人口の数値は「レジャー白書」および業界統計に基づく推計値です。年によって調査方法が異なるため、傾向として読んでください。